総コレステロール(TCho)
コレステロールの値、結構この値で一喜一憂される方も多いと思います。
コレステロールは必要なものですが、多すぎると動脈硬化がすすみます。
動脈硬化がすすみますと、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなります。
総コレステロールが300ぐらいだと、正常な人のおよそ3.5倍も起こしやすいとされてます。
総コレステロールが200未満だと発生率に有意差はありません。
一般に治療の対象は、他の危険因子がない方(危険因子とは、加齢(男45以上、女55以上)、高血圧、
糖尿病、喫煙、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)の家族歴、低HDLコレステロール血症(40未満)をさします。)は、総コレステロール240以上(LDLコレステロール(悪玉のコレステロールです)160以上)とされております。
一般の健康診断ではLDLコレステロールまででませんので総コレステロールで判断してください。
治療は食事、運動療法が主です。それでも効果がない場合はお薬を使います。
ただし総コレステロールが高くてもHDLコレステロール(別項目参照)が高ければ
全体にLDLコレステロールが低くなりますから、リスクが減ります。
上記の危険因子がある方は更にきびしくなります。
必ずかかりつけ医と相談のもと、治療して下さい。