田中内科クリニック
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胸痛


胸痛といっても多種多様です。
胸痛を診る場合、つぎのようなことに注意します。
いつ起きたか。じっとしているときか、動いているときか、朝か、夜かなど。
どのように起きたか。突然なのか、徐々に出現してきたか。
どんな痛みか。キリキリ針が刺すような痛みか、鈍い痛みか、締め付けられるような痛みか。
どれくらい続くか。数秒なのか、数分なのか、数時間なのか、あるいは何日も続くのか。
痛みは変化するか。深呼吸で痛くなるか、身体を動かすとひどくなるか、咳でひびくか。
その他の症状を伴っているか。咳はでるか。息苦しさはあるか、胸焼けはあるかなど。
これらを具体的に聞くことで原因を推測いたします。
例えば、年齢に関係なく突然鋭い痛みが起こり、その後息がしにくくなったり、空咳が出たりする場合は、
気胸といって、肺が破れている可能性があります。もちろんレントゲンを撮って治療が必要です。
また、中年以降で、肥満があったり、高血圧があったり、糖尿病がある人が、興奮したり、身体を動かした時に、
締め付けられるような痛みが数分続く場合は、狭心症の可能性があります。心電図をとって治療が必要です。
また、このような場合でも、人によっては心筋梗塞を起こしていることがあります。
どちらにしてもただちにかかりつけ医を受診してください。