田中内科クリニック
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胸部レントゲン検査


胸部レントゲンでみるのは、肺、心臓、肋骨などの胸部にある臓器です。
比較的簡単にできて、得られる情報も多い検査です。
よく放射線の被曝を気にされて、検査を拒否されるかたもおられますが、
胸部レントゲンによる被爆は、自然放射線による被曝と大差ありませんので、
安心して受けることができます。ただし、妊娠中の方は必ず医師にそのことを
お知らせ下さい。
レントゲン写真を見たことがある人は多いと思いますが、ご存知のように
レントゲン写真は白と黒のコントラストで表現されます。
黒い部分は空気を多く含むところです。胸では肺にあたります。
空気の入らない密なところは白く写ります。胸では心臓、骨、血管などです。
ですから本来黒く写る肺に白い部分があれば、そこには空気の入らない部分が
あるということになります。例えば肺癌ができたり、肺炎を起こしたりした場合です。
最近健康診断での胸部レントゲンの必要性について論議されてますが、
個人的見解では必要だと思います。検診でたまたま見つかった肺癌は
比較的早期のことが多く、治癒可能だからです。
呼吸器専門医からみれば、半年に一度は胸部レントゲンを撮ったほうが
よろしいかと思います。最低でも一年に一回、できれば二回撮るようにしてください。
レントゲン写真を読影する立場から言えば、比較読影が基本になります。
以前の写真と比べることにより、異常を見つけやすくする方法です。
ですからできるだけ以前撮ったことがあるところでレントゲンは撮るようにして下さい。
(比較読影しないお医者さんは問題外ですが・・・・)
必要のないレントゲンは撮る必要はありませんから、どうして撮るのかは
そのお医者さんにお尋ねになり、納得してから撮るようにして下さい。